リフォームや家づくりの計画中、ふと目にする「框(かまち)」という建材。
でも、「実際どこにあるの?」「素材って選べるの?」と、具体的に考えたことがある人は少ないかもしれません。
框は、床の段差や壁との境界に使われ、空間をきれいに納めるために欠かせないパーツです。
玄関や部屋の出入り口、階段まわりなど、実は暮らしの中のあちこちで使われています。
そんな框の中でも、近年選ばれることが増えているのが「アルミ框」です。
軽くて扱いやすく、水に強いという特徴に加えて、シンプルで洗練された見た目も人気の理由のよう。
無機質に感じがちな金属ですが、実際には木や壁材ともうまくなじみ、空間に自然なアクセントを添えてくれます。
「框って木しかないと思ってた」
「うちにも合うのかな?」
この記事では、アルミ框の素材としての魅力や、デザインの選び方、リフォームやDIYでの取り入れやすさまで、詳しく解説していきます。
「知らなかったけど、これならうちにも合いそう」
アルミ素材の特徴を知ることで新しい可能性を感じてもらえますように。

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そもそも框とは?空間に欠かせない理由

玄関で靴を脱いで一歩あがるとき、床と床の間にある細い段差にふと目がとまったことはありませんか。
また、廊下からリビングに入るとき、床のつなぎ目がすっと揃っていて気持ちいいと感じたことがあるかもしれません。
それらを静かに支えているのが、「框(かまち)」と呼ばれる建材です。
框は、段差を整えたり、床材の端をきれいに収めたりと、空間の納まりを整える大切な役割を担っています。
主役にはならないけれど、あることで空間の印象や使い心地がぐっと変わる。
例えばリフォームやリノベーションで、見た目も丈夫さもなんとかしたい!
そんな時にも活躍するのが「框」なんです。
そんな存在だからこそ、どんな素材を選ぶかで住まいの雰囲気が変わることもあります。
たとえば「アルミ框」は、軽くて扱いやすく、すっきりとした印象に仕上がる素材。
現代的な空間にもよくなじみ、デザインの引き締め役としても優秀です。
ここでは框の特徴や選び方をお伝えします。
あなたの住まいに合う框選び、空間のお悩みを框で解決するヒントを見つけていただけたら嬉しいです。
框は何のためにある?段差・納まり・安全性
框は、部屋の中の段差や床材の端を整えるために使われる、細長い仕上げ材です。
玄関の上がり口や階段の端、廊下と部屋の境目など、よく見ると身近なところにたくさん使われています。
この框には、見た目を整えるだけではない、大切な役割があります。
たとえば、段差の境目に框があることで、つまずきを防ぎ、安全に移動しやすくなります。
また、床材の端をしっかり押さえてくれるため、反りやズレを防ぎ、床の美しさや快適さを保ちやすくなります。
さらに、框があることで、床と壁の境目がすっきりと納まり、空間全体の印象も整います。
このように框は、「安全性」「耐久性」「仕上がりの美しさ」を支えてくれる存在なのです。
以下に、框の主な役割をまとめました。
| 役割 | 内容 |
| 安全性 | 段差を明確にして、つまずきや転倒のリスクを軽減 |
| 耐久性 | 床材の端を保護して、反りやズレ、劣化を防ぐ |
| 納まり(見切り) | 壁や床の端を整え、仕上がりを美しく見せる |
たとえば、玄関の框があることで「ここから先は靴を脱いで上がる空間」と自然に感じ取ることができます。
こうした小さなパーツが、住まいの中の動線や使い勝手を整えてくれているのです。
框は見過ごされがちな存在ですが、実は住まいの快適さを支える大切な要素です。
框はあまり目立たない存在ですが、空間の印象や快適性に関わる「縁の下の力持ち」
框の素材や形状によって住環境の印象も変わります。
框に使われる素材はいろいろある
框に使われる素材は様々。
どの素材の框を設置するのかは空間の印象や機能性に関わります。
どの素材を選ぶかによって使い心地も見た目も変わってきます。
たとえば木材の框は、やわらかくて自然な温かみがあり、和室やナチュラルテイストの空間によくなじみます。
一方で、水や衝撃に弱いため、湿気の多い場所では劣化が早まることもあります。
アルミは、軽量で扱いやすく、施工もしやすいのが特徴です。
錆びにくくメンテナンスの手間も少ないため、水まわりや玄関などにも安心して使えます。
カラーバリエーションや仕上げも豊富で、現代のインテリアと相性の良い素材です。
ステンレスは、特に耐水性と耐久性に優れていて、清掃もしやすいため、公共施設や水まわりの多い空間で選ばれることが多いです。
ただし、やや硬く無機質な印象になることもあります。
石材やタイルを使った框は、高級感があり空間を格上げしてくれる素材です。
ただし重量があるため、施工には注意が必要で、コストも比較的高くなります。
以下に、主な素材ごとの特徴を簡単にまとめます。
| 素材 | 特徴 |
| 木材 | 温かみがあり、やわらかい印象。水に弱い。 |
| アルミ | 軽量で扱いやすく、錆びにくい。仕上げも豊富。 |
| ステンレス | 高耐久・高耐水。清掃性に優れる。やや硬質な印象。 |
| 石材・タイル | 高級感と重厚感がある。施工や費用に注意が必要。 |
それぞれの素材に長所と短所があります。
大切なのは「どんな場所で」「どんな雰囲気を作りたいか」に合わせて選ぶことです。
框が変わると空間の印象も変わる?
框は、部屋の隅にそっとあるような小さな部材ですが、実は空間全体の印象を大きく左右します。
玄関や階段、床と床の境目などに使われる框は、素材や色、太さによって、空間の雰囲気がぐっと変わって見えることがあります。
たとえば、アルミやステンレスなどの金属素材を使えば、すっきりとシャープで現代的な印象に。
無機質になりすぎないように、マット仕上げや細いフレームを選べば、周囲との調和もしやすくなります。
一方で木材を選べば、温かみがありナチュラルな雰囲気に。
和室や自然素材の多い空間にもよく合います。
框を選ぶときに大切なのは、周囲の床材や壁材とのバランスです。
単体ではおしゃれでも、空間全体に対して主張が強すぎると浮いてしまうこともあります。
色味や質感の近い素材を選ぶと、見切りとして自然に馴染み、空間の仕上がりがぐっと整います。
以下に、素材別の印象や空間との相性をまとめました。
| 素材 | 印象 | 相性の良い空間例 |
| 木材 | あたたかみ・やわらかさ | 和室、ナチュラルインテリア |
| アルミ | スッキリ・軽やか | モダン・シンプル空間 |
| ステンレス | シャープ・清潔感 | 水まわり、モダン住宅 |
| 石材 | 高級感・重厚感 | 玄関ホール、ホテルライク空間 |
框は目立ちすぎない存在ですが、空間を引き締めたり整えたりする“名脇役”。
素材を選ぶときは、デザインだけでなく「どんな空間にしたいか」という思いにも目を向けてみてはいかがでしょうか?
アルミ框の特徴をやさしく紹介

金属と聞くと、なんとなく冷たくて無機質なイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも、アルミ素材には、そんな印象とは少し違う“やさしさ”があります。
軽くて扱いやすく、サビにも強いアルミは、実は住まいづくりの現場でも密かに選ばれている存在です。
たとえば、玄関の框。
毎日、家族や来客が何気なく通る場所にあるこの小さなパーツも、素材ひとつで印象が変わります。
アルミ框なら、すっきりとしたラインで空間を引き締めながらも、過度に主張せず自然におさまってくれる。
それでいて、キズや汚れにも強く、掃除もしやすい。
そんな“見た目”と“実用性”のちょうどいいバランスが、アルミ素材の大きな魅力です。
さらに最近は、カラーや仕上げのバリエーションも豊富になり、空間の雰囲気に合わせて選べる自由度も広がっています。
マットな質感で落ち着いた雰囲気にしたり、細いフレームでモダンな印象を演出したり。
暮らしの中にすっと溶け込んで、でもちゃんと整えてくれる──そんな存在として、アルミ框は静かに注目を集めています。
暮らしに合う素材って、どんな形なんだろう?
そんな視点から、アルミ框を少しのぞいてみませんか?
アルミ框が選ばれる3つの理由
框って、つけるだけで空間が整う……
その中でも「アルミ框」が選ばれているのには、ちゃんとした理由があります。
まずはその“軽さ”。取り付けるときの負担が少なく、扱いやすいからDIYにも向いています。現場でも使いやすく、施工のしやすさは大きな魅力です。
さらに、水まわりでも安心して使えるほど、アルミはサビに強い素材。玄関や洗面所、キッチンなど、湿気のある場所でもきれいに保てて、お手入れもラク。
それでいて価格も手ごろ。しかも長く使える耐久性もあり、コストパフォーマンスの面でも支持されています。
「使いやすさ・安心・価格のバランスがいい」。
そんな理由で選ばれているアルミ框、あなたの住まいにも合うかもしれません。
まずは、その3つの魅力を一緒に見ていきませんか?
軽くて扱いやすく施工しやすい
アルミ框の大きな特長のひとつが「軽さ」です。
金属と聞くと重たくて扱いづらそうに感じるかもしれませんが、アルミは金属の中でも特に軽量な素材。
同じ長さでも、鉄やスチールの約3分の1ほどの重さしかありません。
そのため、片手で持ち運べるほど軽く、作業中の取り回しもラクに感じられます。
加工のしやすさもポイントです。
たとえば長さを調整したい場合でも、専用の工具があれば家庭用でも切断や穴あけが可能。
実際に、DIY向けにカット済みや取り付けガイド付きの製品も販売されており、初めてでも安心して取り組めます。
「重たい資材はちょっと不安…」という方にも、アルミ框は心強い選択肢になるでしょう。
下記の表では、アルミ框の特長を簡単に整理しています。
| 項目 | 内容 |
| 重さ | 鉄の約1/3。片手で持てる軽さ。 |
| 加工性 | 切断や穴あけがしやすい。 |
| DIY対応 | カット済み・説明書付き製品あり |
| 作業負担 | 持ち運びや施工がしやすい。 |
| 注意点 | 薄いとへこみやすい場合がある。 |
軽くて扱いやすいアルミ框は、「自分で取り付けてみたい」という方にこそぴったりな素材です。
見た目の納まりを整えるだけでなく、施工中のストレスもぐっと減らしてくれるかもしれません。
サビに強く水まわりにも安心
湿気が多い場所に金属素材を使うと、サビや劣化が心配になります。
そんなときに安心して使えるのが、アルミ製の框(かまち)です。
アルミは、表面に自然とできる酸化被膜(さんかひまく)という保護膜があり、水や空気に触れてもサビにくい性質を持っています。
以下に特徴を簡単にまとめました。
| 特徴項目 | 内容 |
| 耐サビ性 | 酸化被膜により錆びにくい |
| 適した場所 | キッチン・洗面所・玄関など水回り |
| 表面処理 | アルマイト処理、塗装などで耐久性UP |
| 清掃性 | 汚れにくく掃除が簡単 |
| 注意点 | 傷が目立ちやすい。定期点検が必要な場合も |
たとえばキッチンや洗面所、玄関まわりなど、水に触れることが多い場所でも、アルミ框なら腐食の心配を減らせます。
実際にはさらに強化された「アルマイト処理(陽極酸化)」や、汚れを防ぐ塗装加工が施された製品もあり、より長く清潔に使えるよう工夫されています。
掃除のしやすさもポイントです。
表面がなめらかなので、汚れが付きにくく、サッとひと拭きするだけで手入れができます。
衛生面が気になる場所にもぴったりです。
水まわりでも安心して使えるアルミ框は、日々の暮らしにやさしく寄り添ってくれる存在です。
見た目だけでなく、機能面からも頼りにできる素材として、住まいのさまざまな場所で活躍します。
コスパと耐久性のバランスが優秀
建材選びでは、「高すぎず、それでいて長持ちするものを選びたい」と感じる方が多いのではないでしょうか。
そんな方に注目されているのが、アルミ製の框(かまち)です。
アルミは金属の中でも比較的手ごろな価格帯でありながら、耐久性に優れています。
ステンレスや木材と比べても、初期費用を抑えつつ、長く使い続けられる点が魅力です。 また、メンテナンスも簡単で、日常的なお手入れの負担が少ないという点も見逃せません。
近年では再生アルミを使った環境配慮型の商品も登場し、価格だけでなく“持続可能性”の観点からも選ばれています。
色や形もバリエーションが多く、住宅のテイストに合わせた選択がしやすいのもポイントです。
以下に、コストと耐久性に関する特徴をまとめました。
| 特徴項目 | 内容 |
| 初期コスト | 木材・ステンレスより安価 |
| 耐久性 | 長期使用に適し、劣化しにくい |
| メンテナンス | 掃除が簡単。長期間の修繕が少ない |
| バリエーション | 色・形が豊富で選びやすい |
| 注意点 | 高級感重視の空間では物足りないことも |
たとえば「玄関框を変えたいけど費用は抑えたい」「洗面所まわりに水に強くて掃除しやすい素材がほしい」といったケースでも、アルミ框は無理なく応えてくれる存在です。
価格と性能、そのバランスに納得できる素材として、暮らしの中で頼れるパートナーになってくれます。
木・スチール・ステンレスとの違いは?
框に使われる素材にはさまざまな種類があります。
それぞれに特徴があり、使う場所や目的によって向いている素材は変わってきます。
ここでは代表的な4つの素材「木材」「アルミ」「スチール」「ステンレス」を比べながら、どんな違いがあるのかを見ていきましょう。
下の表に、主な特徴と向いている場所をまとめました。
| 素材 | 特徴 | 向いている場所 |
| 木材 | 温かみがあり、自然な風合い | 和室やナチュラルテイストの室内空間 |
| アルミ | 軽く、錆びにくく、施工しやすい | 室内全般、水回り、DIYにも対応 |
| スチール | 強度が高く、直線が美しい | 商業施設や玄関など強度を求める場所 |
| ステンレス | 耐久性・清掃性に優れる | 公共施設、屋外、水まわり全般 |
木材は、あたたかみや柔らかさを感じる空間にぴったりで、特に和室などに多く使われます。
一方で水や傷に弱く、こまめな手入れが必要です。
スチールは強度に優れており、直線的でシャープな印象を持たせたい空間に向いています。
ただし錆びやすいため、防錆処理などが必要です。
ステンレスは非常に耐久性が高く、汚れにも強いため、公共施設や水まわりでよく使われています。
そのぶん価格はやや高めで、見た目が硬質な印象になりやすいです。
そしてアルミは、それらの中間のような存在。
軽くて扱いやすく、サビにも強い。
施工しやすく、色や仕上げの選択肢も豊富で、住宅用としてバランスの良い素材です。
場所や目的に応じて、「どの素材が暮らしに合っているか」を考えるヒントになれば嬉しいです。
「ちょうどいい」素材感が魅力のアルミ框
アルミ框は、空間の印象を整える「控えめだけど頼れる存在」です。
見た目に強い主張をせず、周囲となじみながら、空間全体をきれいに引き締めてくれます。
「金属=冷たい」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際のアルミ框はその印象をやさしく覆してくれる工夫が詰まっています。
たとえば仕上げの種類には、光を柔らかく反射するヘアライン加工や、落ち着いた雰囲気を演出できるマット仕上げがあります。
さらに、木目調や石目調のプリントタイプもあり、周囲のフローリングや壁材となじませたい方にも選びやすいのが魅力です。
以下に、質感や印象の違いを簡単にまとめました。
| 仕上げタイプ | 特徴 | 向いている空間 |
| ヘアライン仕上げ | スタイリッシュで高級感がある | 玄関や洗面所、店舗など |
| マット仕上げ | 光を抑えて落ち着いた印象 | リビングや寝室 |
| 木目調プリント | 自然素材のように見える | ナチュラル・北欧系の内装 |
| 石目調プリント | 重厚感があり、素材感の演出が可能 | モダン・高級志向の空間 |
選ぶ仕上げによって、アルミ框は見た目の印象が大きく変わります。
また、掃除のしやすさや耐久性といった実用性もしっかり備えているので、機能とデザインのバランスを大切にしたい方にもおすすめです。
「シンプルだけど、ちゃんと整っている」
そんな空間を目指すなら、アルミ框はきっと頼れる選択肢になってくれます。
デザインで選ぶなら?アルミ框の意匠性

空間をもっとおしゃれに整えたい。
そんな風に感じている方におすすめなのが、アルミ框です。
框はあまり目立つ存在ではないかもしれません。
しかし、“空間の印象”に大きく関わるパーツのひとつなんです。
素材の質感や色味を少し変えるだけで、全体の雰囲気にぐっと統一感が生まれます。
たとえば、落ち着いた雰囲気にはマット仕上げを。
すっきりとした洗練された空間には、ヘアライン加工や細身のフレームがぴったりです。
アクセントとして引き締めたり、壁や床になじませてやさしく整えたりすることも可能。
仕上げやカラーが豊富なアルミ框なら、好みや空間の個性に合わせて選べます。
また、異なる素材の境目や段差をきれいにおさめる“見切り”として使えば、デザイン性と実用性のどちらも叶います。
空間を広く見せたい場所には、視界を遮らない細フレームが効果的。
住宅はもちろん、店舗や施設の内装でも、さりげなく雰囲気づくりに貢献しています。「住まいの印象、もう少し整えたいな」
そんなときこそ、アルミ框の出番かもしれません。
仕上げの違い、素材とのなじませ方、そして実際の使われ方──
このセクションでは、見た目から選ぶアルミ框の魅力にたっぷり触れています。
インテリアに自分らしい整いを加えたい方のヒントが見つかりますように。
マット・光沢・カラー…仕上げで印象が変わる
アルミ框は、仕上げや色味の違いによって空間全体の印象に大きな影響を与える部材です。
とくに「マット仕上げ」は反射を抑えた落ち着きのある表情が出せるため、やさしい雰囲気の空間に自然となじみます。
主張しすぎず、でも空間を整えてくれる存在として、ナチュラルテイストのインテリアとの相性も良好です。
一方で、洗練された印象を求める空間には、光沢感のある鏡面仕上げや、細かい直線模様が入ったヘアライン仕上げなどが選ばれることもあります。
すっきりしたラインが際立ち、リビングや玄関、商業施設のエントランスなどでも活用されています。
「アルミは無機質」と思われがちですが、仕上げ方によって印象は大きく変わります。
金属加工オーダーなら、表面仕上げや色味もご希望に応じて調整できます。
たとえば、ブラックやグレー、ナチュラルシルバーのほか、マット・ヘアライン・アルマイト処理など、目的や空間のテイストに合わせて柔軟に選択できます。
以下に代表的な仕上げごとの特徴を整理しました。
| 仕上げの種類 | 特徴 | 向いている空間例 |
| マット仕上げ | 反射を抑え、落ち着いた印象 | 寝室、ナチュラル系の部屋 |
| 光沢仕上げ | 明るく上品な光沢。高級感を演出 | 玄関、商業エリア |
| ヘアライン加工 | 細い線模様が入った金属らしい表面 | モダンな空間、リビング |
| カラー選択対応可 | ブラック、グレー、シルバーなど応相談 | 空間になじませたい場所 |
照明や周囲の素材によっても見え方が変わるため、希望されるイメージや用途に合わせたご相談が大切です。
アルミ框は、見た目の微調整がきくからこそ、オーダー次第で空間の印象づくりに大きく貢献できる部材です。
「こんな空間にしたい」という想いに合わせて、最適な仕上げを選んでみてください。
まわりの素材となじませるコツ
インテリアに「統一感」を出したいとき、実は小さな素材の選び方が空間の印象を左右します。
たとえばフローリングが明るめなら、框もマットな淡いトーンにすると、全体が自然に整います。
壁や建具と近い色味を選べば、框の存在感を抑えつつ、仕上がりのきれいさを保つことができます。
また、異なる素材の切り替え部分にアルミ框を“見切り”として使えば、段差や境界を目立たせずに収めることが可能です。
視線の流れを遮らず、すっきりとした印象に仕上がるのもアルミならではの利点です。
枠を細く仕上げられるアルミ框は、空間の余白を大切にしたい方にもぴったり。
「なんとなく整って見える」その秘密を、こうしたディテールからつくってみるのもおすすめです。
フローリングや壁と調和させるには?
住まいをすっきり整えて見せるには、素材の色や質感の“合わせ方”が大きなポイントになります。
特に框は、床や壁と接する位置にあるため、空間の統一感に影響を与える存在です。
たとえば、明るめのフローリングにはマットな淡色のアルミ框を選ぶと、なじみがよく自然な仕上がりになります。
また、白い壁やグレー系の建具と合わせる場合も、同系色の框を選ぶことで、目立ちすぎず調和の取れた印象になります。
以下に、色・質感別の調和のヒントをまとめました。
| 空間の色味・素材 | おすすめ框の仕上げ例 | 印象 |
| ナチュラル系床材 | マットシルバー、ベージュ系 | やわらかく自然になじむ |
| 濃い木目フローリング | ダークグレー、ヘアライン仕上げ | 空間が引き締まり高級感も出る |
| 白い壁・明るい建具 | マットホワイト、薄グレー | 軽やかで広がりを感じる |
框は単体で主張するものではなく、あくまで空間を支える縁のような存在です。
だからこそ、周囲と無理なくなじませることで、部屋全体のまとまりや美しさが引き立ちます。
仕上がりに迷ったときは、壁や床と「似ているけれど少しだけ違う色」を選ぶと、自然な奥行き感も演出できます。
「見切り」としての自然な納まり
室内の印象を左右するのは、大きなインテリアだけではありません。
床と壁の切り替わりや、素材が変わる境目。
そんな場所にさりげなく使われているのが、「見切り」と呼ばれる部材です。
アルミ框はこの見切り材として活躍し、段差や素材の境界を整えることで空間の美しさを保ってくれます。
たとえば、フローリングとタイルの床材を切り替える場所。
壁紙と木材パネルが接するライン。
うした異素材の接点にアルミ框を入れることで、つなぎ目の凹凸が隠れ、見た目がすっきりとまとまります。
施工性も高く、オーダーで寸法や仕上げを調整すれば、違和感のない自然な納まりが実現します。
| 見切りの用途 | 活用シーンの例 | 効果 |
| 床材同士のつなぎ目 | フローリング+タイル | 段差や見た目の違和感を軽減 |
| 壁材と床の境目 | 木壁+ビニルクロス | 下地の不揃いを隠し見栄えUP |
| 階段・玄関框の境界部分 | 異素材が混在する段差や框部分 | 安全性とデザイン性の両立 |
アルミ框の魅力は、存在を主張しすぎず、でもしっかりと役割を果たすこと。
仕上がりの“ちょっとした違い”が、空間全体の完成度をぐっと高めてくれます。
細部まで整った住まいを目指すなら、「見切り」にもぜひ目を向けてみてください。
細フレームで空間全体がすっきり見える
室内の印象を左右するのは、大きな家具や目立つ壁紙だけではありません。
たとえば框を「細くする」ことも、空間をすっきり見せる大切なポイントになります。
素材に強度が必要な細フレームの仕上げは、実はアルミの得意分野。
アルミ框は、細く仕上げてもたわみにくく、安心して使える強度を備えています。
これにより、床の切り替えや見切り部分でも主張しすぎず、空間の視線を邪魔しません。
とくに狭めの室内やすっきりとしたデザインを目指す空間では、細フレームが活きてきます。
たとえば、玄関や洗面室、リビングの端にさりげなく使うと、空間全体の印象がぐっと洗練されて見えます。
| 特徴 | 内容 | 活用例 |
| 細フレーム | 視線のノイズが少なく空間が広く見える | 狭い玄関・廊下・洗面スペースなど |
| 高い強度 | 薄くても変形しにくく安心して使える | 家具周り・人の出入りが多い箇所 |
| シンプルな印象 | デザインの主張を抑え、空間を引き立てる | モダン・ミニマルな内装 |
アルミ框は、控えめな存在感で空間に調和し、見た目の印象を整える役割を果たします。
余計な厚みがないぶん、全体のバランスがすっきり見えるのも魅力。
「何かが違う、でも自然」と思える空間には、こうしたさりげない工夫が込められているのかもしれません。
すっきりした空間をアルミ框で演出したい方は、検討してみることもおすすめです。
住宅や店舗でのデザイン活用アイデア
アルミ框は、空間をきちんと整える“仕上げのひと工夫”として、住宅から店舗まで幅広く活用されています。
水や汚れに強い性質を活かして、見た目だけでなく使いやすさにもつながるポイントを担っています。
| 使用場所 | 主な使い方 |
| 住宅 | 玄関まわり、洗面所、床の切り替え |
| 店舗 | 壁や床の縁、什器のまわり |
| 共用空間 | 廊下、ホールの仕上げ |
住宅では、玄関や洗面所のように水がかかりやすい場所に適しています。
框を設けることで床の端が整い、掃除がしやすくなり、清潔感も保ちやすくなります。
また、フローリングの切り替え部分に使うと、異なる床材の境目が自然に収まり、全体の印象もすっきりとします。
店舗では、什器や壁のまわりをさりげなく囲む形で使われることが多く、空間にきちんとした印象を与えます。
目立ちすぎず、それでいて空間を引き締めてくれるため、インテリアのテイストにこだわる店舗でも重宝されています。
共用空間では、廊下やホールなど人がよく通る場所に使用されます。
色や仕上げを周囲になじませることで、空間を自然に区切ったり、動線を整えたりする工夫として機能します。
見た目と実用性のバランスを求めたい場面で、アルミ框は頼れる選択肢のひとつになってくれるはずです。
アルミ框は後付け・DIYでも使える?

「アルミ框って、新築じゃないと使えないのかな?」
そんなふうに思っている方にこそ、知ってほしいことがあります。
今ある空間にもぴったり合うように調整できるのが、アルミ框のいいところ。
段差や素材の違いが気になる場所にも、あとから自然になじませる工夫ができるんです。
たとえば、玄関や洗面所の立ち上がり。
リフォーム時に段差ができた場所。
細部を、さりげなく整える“後付け框”という選択肢があります。
もし「自分で取り付けられる?」と気になっているなら、DIYでの対応方法もあります。
切断や固定には少しだけコツが要りますが、慣れていない方でも手順を追えば難しくありません。
ただ、水まわりなど湿気の多い場所では注意が必要。
そこはきちんと、プロとDIYの境界を知っておくと安心です。
ここでは、リフォームでの活用例や、DIYでの取り付け方法について詳しく解説します。
さらに「市販品とオーダー品って何が違うの?」といった疑問にも丁寧に触れていきます。
住まいにぴったりの框が見つかるヒントが見つかりますように。
リフォーム・リノベーションでの活用アイデア
リフォームやリノベーションの場面では、「今ある空間にぴったり合う建材が見つからない」といった悩みも多いものです。
そんなとき、サイズ調整がしやすく後付けできるアルミ框は、自由度の高い選択肢になります。
たとえば、玄関や洗面所など段差のある場所にも対応しやすく、納まりの調整もしやすいため、既存の空間を崩さず美しく仕上げられます。
| 活用シーン | 主な目的 | 特長 |
| 玄関・廊下 | 段差の調整 | 後付け可能。1mm単位で調整対応 |
| 洗面所 | 水まわりとの相性 | 腐食に強く、清掃性が高い |
| 賃貸住宅 | 壁や床の保護 | 非破壊施工も可能(接着・吸着) |
後付けでの使用では、現場の寸法に合わせて1mm単位でオーダー可能な仕様が選ばれることもあります。
これにより、わずかな段差や幅にも対応しやすく、リフォーム後の見た目も整いやすくなります。
また、洗面所のような湿気が気になる空間でも、アルミ框は腐食に強く、掃除もしやすいため、衛生面でも安心です。
さらに、ビス留めが難しい賃貸住宅や仮設空間では、接着剤や吸着素材などを活用した施工も検討できます。
アルミ框は現場に負担をかけずに施工できるケースもあり、幅広い用途に応じた柔軟な対応が可能です。
アルミ框は、こうした使い勝手の良さと美しい納まりの両方を求めたい場面で、頼れる素材のひとつといえるでしょう。
リフォーム・リノベーションにおいても、空間に合わせた調整で自然な一体感を生み出すことができます。
DIYで取り付けるにはどうする?
アルミ框は、素材として軽くて扱いやすいため、DIYでの取り付けにチャレンジしたいという方にも人気です。
ただし、見た目をきれいに仕上げるには、いくつかの注意点とコツがあります。
以下に、取り付けまでの基本的な流れをまとめました。
| 作業工程 | ポイント |
| ①寸法確認 | 誤差±1mm以内での測定が望ましい |
| ②カット | 金属カッターで精密に切断する |
| ③仮固定 | レベル器で水平を確認 |
| ④本固定 | 接着剤+ビスでしっかり固定 |
まず、取り付け位置の寸法を正確に測ることが大切です。
1mm以下のズレでも、框の見た目や納まりに影響が出る場合があります。
カットには金属対応の丸ノコやカッターを使い、まっすぐ切ることを意識しましょう。
切断後は、框を一度仮に固定し、水平器で傾きがないかチェック。
ずれがなければ、接着剤とビスを併用して本固定します。
ただし、水まわりでは防水処理の難しさから、DIY施工は推奨されません。
また、高所作業や重量のあるパーツを扱う場合は、転倒・落下対策をしっかり行いましょう。
アルミ框の取り付けは、ポイントを押さえればDIYでも十分に対応可能です。
仕上がりにこだわりたい方は、無理のない範囲で取り組んでみるのも良いでしょう。
オーダー加工や納まり調整も可能
アルミ框を取り入れたいと思っても、「自分で調整できるか不安」という声は少なくありません。
そんなときは、現場に合わせたオーダー加工という選択肢があります。
あらかじめ寸法や厚みを指定することで、ぴったり合う仕上がりが可能になります。
たとえば、市販品では微妙なズレや段差の吸収が難しい場面でも、オーダーなら1mm単位での調整ができ、見た目の美しさも保てます。
狭い場所には薄型タイプ、床の厚みに応じた高さの調整なども対応可能です。
さらに、色味や表面の仕上げを周囲に合わせておくと、後付けでも自然になじみます。
完成後の見た目は、ちょっとした工夫で大きく変わります。
納まりを整えることは、空間全体の印象づくりにもつながります。
加工の相談や調整も含めて、納得のいく仕上がりを目指してみてはいかがでしょうか。
市販の製品と加工オプションの違い
アルミ框を設置する際、「市販のものではサイズが合わないかも」と感じる人も少なくありません。
特に段差や壁際など、寸法に微妙な誤差が出ると仕上がりに影響が出やすくなります。
そこで役立つのが、オーダー加工による対応です。
| 項目 | 市販品 | オーダー対応 |
| 寸法精度 | 数ミリ単位で調整が必要 | 1mm単位での加工が可能 |
| 適合性 | 現場に合わせて切断が必要 | 構造に合わせて製作できる |
| 見た目 | 隙間やズレが出やすい | 納まりがきれいに整う |
オーダー加工では、設置場所の条件に合わせて高さや幅を1mm単位で指定できます。
床や壁の納まりを意識してつくることで、隙間やズレのない、美しい仕上がりが実現します。
たとえば玄関框では、段差をぴったりと収めたいときに有効です。
また、既存の構造やデザインと合わせて色味や形状を調整することもできるため、違和感のない納まりが期待できます。
自分でのカットや現場調整に不安がある方でも、オーダー加工を活用することで、安心して美しい框まわりを整えることができます。
厚み・寸法の調整で美しく仕上がる
床の高さや壁との境目に微妙な差がある場合、框の寸法が合わないと見た目が崩れてしまいます。
とくに古い建物では、床材の厚みや段差が場所によって違うことも。
そんなときに便利なのが、厚みや幅を調整できるアルミ框です。
| 調整項目 | 対応内容 | 主なメリット |
| 厚み | 数ミリ単位で調整可 | 床材の厚みにぴったり合う |
| 幅・長さ | 1mm単位で指定可能 | 隙間やズレを抑え美しく仕上がる |
| 強度 | 薄型でも安定 | 狭い場所でも取り付けやすい |
たとえば、段差のある玄関框では、6〜15mm程度の調整が可能なものもあります。
これにより、既存の床材に合わせて無理なく納められ、ぐらつきや隙間を防げます。
また、框が薄型でも強度を保てる設計が多く、通行量の多い場所でも安心して使えます。
空間の形状や床材の厚みに合わせて、ぴったり収まる寸法に加工できるのは大きな利点です。
見た目だけでなく、使用感のよさや掃除のしやすさにもつながるポイント。
「見えないところこそ丁寧に仕上げたい」──そんなこだわりに、アルミ框はしっかり応えてくれます。
後付けでも違和感のない納まりにする工夫
リフォームや後付けでアルミ框を取り入れるとき、意外と気になるのが「納まりの違和感」です。
床や壁の仕上がりと馴染まずに目立ってしまうと、せっかくの施工も浮いて見えてしまうことがあります。
でも、ちょっとした工夫で、空間に自然と溶け込む仕上がりが目指せます。
| 工夫のポイント | 内容 | 効果 |
| コーキング処理 | フチの隙間にシーリング材を充填 | 隙間を埋めて一体感を出す |
| 色合わせ | 既存の床・壁と近い色で加工 | フレーム感が薄れてなじむ |
| 光の向きの考慮 | 陰影が出にくい方向に設置 | 影が目立たず、違和感を抑える |
たとえば、框の端部にシリコーン系のコーキング材を使えば、微妙なすき間をきれいに隠せます。
また、床や建具の色と近いトーンで塗装や表面加工をしておくことで、「いかにも後から足した」印象を避けられます。
さらに、日差しや照明の角度を意識して配置することで、余計な影が出にくくなり、見た目の自然さがぐっと増します。
こうした小さな工夫を重ねることで、後付けでも「最初からあったような仕上がり」が目指せます。
空間の雰囲気を壊さず、むしろ整えてくれるアルミ框。
せっかく取り入れるなら、細部まで気を配って納めてみませんか。
まとめ|アイアン家具を活かした提案で差別化を図りましょう!

普段あまり注目されないかもしれませんが、空間の印象をさりげなく整えるパーツとして、アルミ框はとても頼れる存在です。
床と壁の境目や段差の部分。視線には入りにくくても、そこが整っていると、空間全体がきちんと仕上がったように見えてきます。
アルミ素材は、軽くて扱いやすく、錆びにくく、長く使っても劣化しにくいという実用性の高さが魅力です。
さらに、1mm単位のオーダー加工もできるため、リフォームやDIYでもぴったり納めることができます。
後付けでも“あたかも最初からあったような仕上がり”が目指せるのは、アルミならではの強みです。
見た目にこだわりたい方にとっても、アルミ框は選択肢のひとつ。
マットやヘアラインといった仕上げの違いや、ブラック・シルバー・ホワイトといった色のバリエーションもあり、住まいのテイストに合わせた選び方ができます。
主張しすぎず、でも確かに「整った印象」を演出できる。そんな静かな美しさが、アルミ框にはあります。
「アルミっていう選択肢があったんだ」と感じていただけた方。
あなたの住まいや店舗にとって、どんな納まりが心地よいのか。
想いを一緒にカナエていきましょう。
一緒に、理想の空間づくりを考えていけたらうれしいです。

カナエテ:ライター
かなと
カナト
学生時代から金物と家具の融合の魅力に取り憑かれ、空間にあった金物家具を提案し続けている。「世界でひとつ」を実現するアイデアを展開します。







