框とは、住まいの中で“段差”や“空間の区切り”をきれいに整えてくれる建材のひとつです。
玄関の上がり框(あがりがまち)などで使われているのを見たことがある方も多いかもしれません。
框は見た目の印象だけでなく、安全性や掃除のしやすさにも関わる、暮らしに密接した存在です。
特に近年注目されているのが「ステンレス框」。
水や汚れに強く、清掃性も高いことから、住宅だけでなく店舗や施設などさまざまな場所で導入が進んでいます。
「木製の框が当たり前だと思っていた」
「ステンレスって冷たい印象じゃない?」
そう思った方にこそ知っていただきたい、機能性とデザイン性を兼ね備えた新しい選択肢です。
この記事では、ステンレス框の特徴やメリット、場所ごとの活用例、オーダーでの選び方までをやさしく解説していきます。
玄関だけにとどまらない活躍の場を知ることで、「我が家にもぴったりかも」と思っていただけるかもしれません。
暮らしの“境目”を、もっと快適に。
そんなヒントを、ここから一緒に見つけていけたら嬉しいです!

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框とは?住まいを支える目立たないけど大切な存在

框(かまち)は、目立たない存在かもしれません。
けれど実は、玄関や出入り口など、住まいの中で人の動きを静かに支えている、大切なパーツです。
段差にさりげなく寄り添い、空間の境目を整える。
毎日なんとなく通っている場所に、框の工夫が隠れています。
たとえば玄関で靴を脱ぎ履きするとき。
足元の段差を自然にまたげているのは、框がうまく“納まっている”おかげかもしれません。
最近では玄関以外にも、バルコニーや洗面所など、さまざまな場所に使われるようになっています。
照明や収納がついた製品もあり、ただの仕上げ材にとどまらない役割が広がっています。
「框って、素材で選ぶものなの?」「うちにも使える場面があるのかな?」
そんなふうに思った方へ向けて、この記事では、框の基本や活用のヒントをご紹介します。
見落としがちな“境目”に目を向けると、毎日の小さなストレスが減り、心地よい住まいに近づいていくかもしれません。
玄関や出入り口に使われる框とは?
玄関や出入り口に使われる「框(かまち)」は、住まいの段差を整えたり、床の端を保護したりするための建材です。
もっとも身近な場所としては、玄関の土間と室内のフローリングの境目に使われています。
段差がある場所にさりげなく設置され、空間の納まりを美しく整える役割を果たしています。
最近では、框の使い道が広がりつつあります。
玄関だけでなく、勝手口や掃き出し窓の出入り口、バルコニーの縁、ウッドデッキとの接合部などにも取り入れられるようになってきました。
こうした場所でも段差の処理が必要なため、框が活躍しています。
バリアフリー住宅の普及にともない、段差の高さも低くなっています。
従来は15cm程度だった上がり框も、現在では10cm以下が主流となり、マンションなどでは5cm以下の仕様も増えています。
また、見た目や機能性にこだわった新しいタイプの框も登場しています。
以下は主な設置場所と機能の例です。
| 設置場所 | 主な役割 | 備考 |
| 玄関 | 段差処理・納まりの美しさ | 上がり框として最も一般的 |
| 掃き出し窓 | 出入りの安全性 | 外との境目をスムーズに |
| 勝手口・バルコニー | 雨水対策・出入りのしやすさ | 屋外へのアクセスをサポート |
| ウッドデッキ | 屋内外のつながりを整える | 段差をまたぎやすく、見た目も良い |
例えば、玄関框の下に収納スペースを設けるタイプは、靴や小物の収納にも便利です。
また、LED照明付きの框は夜間の足元を照らし、安全性を高めてくれます。
使う場所に合わせて、框も進化しているのです。
段差処理や見た目の整えに欠かせない役割
框(かまち)は、段差を処理するための建材として知られていますが、それだけではありません。
出入りの動作をスムーズにし、つまずきを防ぎ、空間の印象をすっきりと整えてくれる、大切な役割を担っています。
床の高さに違いがある場所では、框を設けることで自然なつながりが生まれます。
ただの「つなぎ」ではなく、住まいの心地よさを支える存在とも言えるでしょう。
近年は、安全性やデザイン性に配慮した框の設計も増えています。
滑りにくい仕上げにすることで足元の安心感が高まり、夜間の視認性に配慮した加工を施すことで、移動の不安を減らすことも可能です。
また、バリアフリーの考え方が広がるなかで、段差をできるだけ小さく抑えた框の需要も高まっています。
段差を“なくす”というより、“自然に受け入れる”ための工夫が求められているのかもしれません。
見た目の面でも、框は空間づくりに欠かせない要素です。
床や壁と素材や色を揃えることで、空間に統一感が生まれ、より落ち着いた印象になります。
木目や石目、金属の質感など、住まいの雰囲気に合わせて意匠を整えることで、「違和感のない美しさ」を演出することができます。
| 機能 | 特徴 | 利用シーン例 |
| 段差処理 | 床の高さ差をスムーズにつなぐ | 玄関、洗面所、勝手口 |
| 安全面の工夫 | 足元の滑りやすさや視認性に配慮 | 高齢者や子どもがいるご家庭 |
| 見た目の整え | 色・質感の統一で美観を向上 | ナチュラル・モダン・和風空間など |
| 無段差設計への対応 | 段差を目立たせずなじませる | バリアフリー住宅、施設など |
段差は、毎日の動作の中でふとしたつまずきにつながることもあります。
ほんの少しの段差でも、その納まりや仕上げ方ひとつで、暮らしの快適さは変わってくるものです。
框はそんな“境目”を、見えないところで静かに整えてくれる、住まいの頼れるパートナーです。
木製だけじゃない!素材の選択肢も増えている
框(かまち)といえば、昔ながらの木製というイメージを持っている方も多いかもしれません。
ナラやヒノキなどの無垢材を使った框は、やさしい質感と自然な風合いが魅力です。
住まいや暮らし方が多様化する今、框に使われる素材も大きく広がっています。
耐久性や清掃性、デザインの幅を求める方にとって、木製以外の選択肢は十分に検討に値します。
たとえば、水や汚れに強く、長く美しさを保てるのがステンレスです。
医療施設や店舗にも使われるほど清潔感に優れ、住宅でも人気が高まっています。
一方、マンションリフォームなどで重宝されているのが、軽くて加工しやすいアルミ樹脂複合材です。
ほかにも、環境配慮を重視する方には再生木材、高級感を重視する方にはセラミック鋼板といった選択肢もあります。
以下に、代表的な素材とその特徴をまとめました。
| 素材名 | 特徴 | 採用例 | 注意点 |
| ステンレス | 耐久・耐水・清掃性・抗菌性に優れる | 住宅・病院・施設 | 冷たく見える/価格がやや高め |
| アルミ樹脂複合材 | 軽量・断熱性・加工しやすい | マンションのリフォーム | 強度面ではやや劣る |
| 再生木材 | 環境配慮/自然な風合い | エコ住宅・公共施設 | 傷つきやすい素材もある |
| セラミック鋼板 | 傷に強く、色バリエーションが豊富 | 高級住宅・商業施設 | 高価/設置に専門性が必要 |
ステンレスは特に、水気や汚れが気になる場所に向いており、毎日のお手入れがしやすいことが大きな魅力です。
キッチンや洗面まわり、屋外と接する場所など、過酷な環境にもよくなじみます。
アルミ樹脂複合材は、リフォーム時の加工のしやすさや軽さが特長です。
扱いやすさに優れていますが、ステンレスと比べると耐久性では少し劣ることもあります。
再生木材は、環境への配慮を大切にしたい方にとってうれしい素材です。
チュラルな印象を与えてくれる一方で、表面が柔らかめのため、擦れや傷には少し注意が必要です。
セラミック鋼板は、しっかりとした高級感があり、豊富な色展開や質感表現も魅力です。
ただし、施工には専門的な対応が必要となるため、導入時には相談と計画が欠かせません。
住まいの雰囲気や使う場所に合わせて、素材を選ぶこと。
それが、空間の快適さや美しさを自然と整えてくれる第一歩になります。
框は選び方次第で空間全体の印象が変わる、奥深い存在です。
ステンレス框の特徴とメリットをやさしく解説

丈夫で美しく、汚れに強くて掃除もしやすい。
そんな頼れる素材「ステンレス」は、キッチンや浴室といった水まわりだけでなく、住まいのさまざまな場所で活躍しています。
サビにくく、傷みにくく、衛生面でも安心できることから、長く快適に暮らすための素材として、多くの方に選ばれています。
実はこのステンレス、玄関や室内の“段差”に使う「框(かまち)」にも、とても相性がいい素材です。
たとえば、泥や雨がつきやすい玄関まわりでは、水や汚れに強いことが大きな助けになります。
段差が目立たず、掃除がしやすく、空間の印象を引き締めてくれる。
そんなステンレス框ならではの良さが、少しずつ注目され始めています。
「框って木製が当たり前だと思ってた」
「ステンレスでもいいんだ」
ここではステンレス框の特徴や選ばれる理由を、わかりやすくお伝えしていきます。
暮らしの中で、目立たないけれど確かな役割を果たす“境目”の素材に、少しだけ目を向けるきっかけにしていただけたら嬉しいです。
汚れや水に強く、お手入れがラク
玄関や出入り口は、靴についた泥や水、湿気でどうしても汚れやすい場所です。
それだけに、掃除のしやすさや清潔さを保てるかどうかは、住まい選びのなかでも気になるポイントかもしれません。
ステンレスは、サビやカビに強く、水がかかっても傷みにくい素材です。
汚れが染み込みにくいため、サッと拭くだけで元のきれいさを保てるのも魅力です。
日々のお手入れがラクになるだけでなく、菌が繁殖しにくいという点でも、家族にとって安心できる選択肢です。
目立たない場所かもしれませんが、毎日通る玄関にこそ、こうした小さな快適さが大きな違いになります。
ステンレス框は、清潔さと使いやすさを求める方に、そっと寄り添ってくれる存在です。
その魅力をお伝えします。
ステンレスならサビやカビに強い
ステンレスは、水や湿気に強く、長く美しさを保てる素材として知られています。
鉄にクロムを加えてつくられる「耐食性(たいしょくせい)」の高い金属で、サビにくさやカビの生えにくさが大きな特徴です。
住まいの中で、玄関や勝手口などの框(かまち)部分も、実は湿気や汚れにさらされやすい場所です。
雨の日には靴の水分がたまりやすく、土やホコリも付着しがちです。
木製の框では、時間が経つと黒ずみや腐食が気になることもありますが、ステンレスであればその心配がぐっと減ります。
定期的に乾いた布や中性洗剤で拭くだけで、清潔さを保つことができます。
以下に、ステンレス框が持つ特性と利用シーンの例をまとめました。
| 特性 | 内容 | 利用シーン |
| 耐サビ性 | 湿気・水分に強く、サビにくい | 玄関、勝手口、洗面所 |
| 耐カビ性 | カビが発生しにくく衛生的 | 水まわり全般 |
| メンテナンス性 | 拭き掃除だけで簡単にきれいを維持可能 | 家庭・施設全般 |
たとえば玄関であれば、雨の日に濡れた靴が接する部分にサビが出やすいですが、ステンレスならサッと拭くだけで元通り。
カビも発生しにくいため、小さなお子さんが床に座ったり、ペットが出入りするようなご家庭でも安心して使えます。
また、洗面所や脱衣所など湿気がこもりがちな場所でも、長く清潔な状態を保ちやすいのが大きな魅力です。
見えにくい場所こそ、衛生的で信頼できる素材を使っておきたい。
そんな思いに応えてくれるのが、ステンレス框なのです。
毎日の暮らしの中で、静かに快適さを支えてくれる、心強い存在と言えるでしょう。
清掃性が高く日々の負担を軽減
日々の暮らしの中で、つい後回しになってしまうのが床まわりの掃除。
特に玄関や勝手口などは、靴の泥や水ジミ、皮脂汚れなどが知らないうちにたまりやすい場所です。
そこで注目されているのが、清掃性に優れたステンレス素材の框(かまち)です。
ステンレスの表面は、非常に滑らかで汚れが染み込みにくい「非吸水性(ひきゅうすいせい)」を持っています。
そのため、ちょっとした汚れならサッと拭くだけで落とせるのが特徴です。
中性洗剤はもちろん、アルコールなどの除菌スプレーにも対応できるため、衛生面でも安心感があります。
以下に、ステンレス框が持つ清掃性に関する特徴を整理しました。
| 特性 | 内容 | 使用シーン例 |
| 非吸水性 | 水分や汚れが内部に染み込まず、表面にとどまる | 玄関、洗面、キッチン |
| 拭き取りのしやすさ | 泥・皮脂・水ジミもサッと拭き取れる | 子どものいる家庭、ペット |
| 薬剤対応性 | 中性洗剤やアルコールにも対応可能 | 衛生を保ちたい家庭や施設 |
たとえば、雨の日に靴底の泥が玄関框についたとき。
布で軽く拭くだけでほとんどの汚れが落ちるため、日常的なお手入れにかかる時間や手間をぐっと減らせます。
小さなお子さんがいるご家庭や、衛生管理を気にされる方にとっては、とても頼もしい存在です。
ステンレス框は、目立たない場所だからこそ「掃除がしやすい」ことが、日々の快適さに直結します。
忙しい日常の中で、少しでもラクにきれいを保てる選択肢として、ぜひ検討したい素材です。
衛生面でも安心な素材特性
住まいの中で「衛生的に保ちたい」と感じる場所は意外と多いものです。
特に玄関や洗面所など、手や足が頻繁に触れる場所では、清潔さを保ちやすい素材が選ばれるようになってきました。
そこで注目されているのが、医療や食品分野でも使われているステンレスです。
ステンレスは「非吸水性(ひきゅうすいせい)」という特徴があり、水分や汚れが染み込まず表面にとどまります。
この性質によって、菌が増殖しにくく、拭き取るだけで簡単に清潔な状態を保てます。
衛生管理が重要な病院や厨房などでも広く使われているのです。
住まいの中でも、特に框(かまち)は靴や手が触れることが多く、菌の付着が気になる場所のひとつです。
木製の框では湿気や汚れが残りやすいのに対して、ステンレスであれば汚れが留まりにくく、簡単に除菌できるのが大きなメリットです。
以下に、ステンレス框が持つ衛生面での特性と活用例をまとめました。
| 特性 | 内容 | 使用シーン例 |
| 菌の繁殖を抑制 | 表面に菌が定着しにくく、増殖しにくい | 玄関、洗面、脱衣所 |
| 非吸水性 | 水分が染み込まず、すぐに拭き取れる | 水まわり全般 |
| 除菌のしやすさ | アルコールや中性洗剤での除菌が簡単に可能 | 子ども・高齢者のいる家庭 |
たとえば、外から帰ってきたときに靴底についた菌やウイルスが気になるという方もいるかもしれません。
そんなときでも、ステンレス框ならアルコールスプレーや除菌シートでサッとひと拭きするだけで安心感が得られます。
毎日の中で清潔を保つという“ひと手間”が、簡単に続けられる素材なのです。
見た目の美しさだけでなく、暮らしの衛生を支える素材として。
ステンレスは、快適な住まいづくりの小さな味方になってくれます。
変形しにくく長く使える高い耐久性
玄関や勝手口など、人の出入りが多い場所は、いつの間にか部材の劣化が進みやすいものです。
段差を支える框(かまち)もそのひとつで、毎日踏まれたり、荷物がぶつかったりすることで、少しずつ傷んでいきます。
そんな中でも、丈夫で長持ちすると評判なのが、ステンレス製の框です。
ステンレスは、衝撃や圧力、ねじれなどに強い「高強度金属」として知られています。
硬くて変形しにくいため、たとえ重い家具を運んだり、硬い素材のキャリーケースが当たったりしても、反りや割れが起きにくいのが特徴です。
また、木製や樹脂製の素材と比べて、経年劣化によるひび割れやたわみも起こりにくいため、長期間メンテナンスなしでも使えるケースが多いです。
以下に、ステンレス框の耐久性に関する特徴と使用シーンをまとめました。
| 特性 | 内容 | 使用シーン例 |
| 変形しにくい | 衝撃や荷重に強く、曲がりにくい | 玄関、荷物の出入りが多い場所 |
| 長持ちする | ヒビ割れ・腐食が起きにくい | 戸建て、集合住宅 |
| メンテナンス不要 | 補修・交換の頻度が少なく、維持がラク | 高齢世帯、忙しい家庭 |
たとえば、ベビーカーやキャリーケース、重い買い物袋などを日常的に出し入れするご家庭では、框への負担は想像以上です。
木材であれば角が削れたり、変形してつまずきやすくなったりすることもあります。
ステンレスならその心配も少なく、日々のストレスを減らす一因になります。
ただし、加工にはある程度の専門技術が必要となるため、設置場所や希望の形状によっては木製より施工費が高くなる場合もあります。
長期的に見れば補修コストが抑えられ、結果として経済的な選択になることも。
丈夫さと安心感を求めるなら、ステンレス框はしっかり応えてくれる存在です。
ステンレス框は忙しい毎日の中でも、変わらず支えてくれる“頼れる建材”といえるでしょう。
シャープな見た目で空間に自然になじむ
住まいづくりにおいて、機能性と同じくらい気になるのが「見た目の印象」です。
特に玄関まわりは、家の顔ともいえる場所。
そこで、空間の雰囲気を壊さず、すっきりとした美しさを保てる素材として選ばれているのが、ステンレス製の框(かまち)です。
ステンレスは直線的で無駄のないフォルムが特徴で、モダンなインテリアやミニマルなデザインと相性が良い素材です。
仕上げのバリエーションも豊富で、つやを抑えた「ヘアライン仕上げ」、落ち着いた「マット仕上げ」、高級感のある「鏡面仕上げ」など、好みに応じて選ぶことができます。
清潔感があり、空間を引き締める効果もあるため、室内全体に統一感が生まれます。
以下に、ステンレス框が持つデザイン面の特徴をまとめました。
| 特性 | 内容 | 使用シーン例 |
| シャープな印象 | 直線的なラインが空間をすっきり見せる | モダン・ホテルライク空間 |
| 表面仕上げの多様性 | ヘアライン、マット、鏡面など選択肢が豊富 | 玄関、廊下、店舗 |
| 他素材との相性 | 木材やタイルと組み合わせて温かみを演出可能 | 北欧・ナチュラル空間 |
たとえば、無垢の床材と組み合わせることで、金属の無機質な印象を和らげ、空間にやさしい表情を加えることができます。
逆に、白を基調としたモノトーンの空間では、ステンレスの光沢や直線美がアクセントとして映えます。
さまざまなテイストに自然となじみ、全体の雰囲気を引き締めてくれるのが、ステンレス框の隠れた魅力です。
見た目も大切にしたい方にとって、ステンレスは実用性だけでなく、美しさでも満足できる素材です。
小さな部材だからこそ、空間全体の印象に差が出る。
そんな細部へのこだわりが、居心地のよい住まいづくりを支えてくれます。
ステンレス框の使い道は玄関だけじゃない!

ステンレス框といえば、まずは玄関のイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、玄関だけでなく、洗面所や水まわり、さらには店舗や駅構内など、私たちの暮らしのあちこちで活躍している素材なのです。
たとえば玄関では、靴の脱ぎ履きで汚れやすく、出入りが多いため、耐久性と掃除のしやすさが重視されます。
そんなとき、サビにくくて頑丈なステンレス框なら、見た目も清潔感があり、毎日の負担もぐっと減らせます。
洗面所や脱衣所でも、水はねや湿気に強く、カビや腐食の心配が少ないという点で安心です。
さらに最近では、飲食店や介護施設など、人の出入りが多く衛生面の配慮が求められる場所にも採用が増えています。
こうして見てみると、ステンレス框は「シンプルで丈夫」なだけではなく、使う場所や目的によって多彩な役割を果たしてくれる存在です。
汚れに強い・清掃がラク・見た目がすっきり。そんな特性があるからこそ、家庭でも施設でも、幅広く選ばれています。
これまでなんとなく選んでいた場所の“足元”にも、実は大切な工夫が詰まっているかもしれません。
そんな気づきから、住まいや空間の心地よさが少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
玄関まわりに選ばれる理由とは?
玄関は、毎日何度も出入りする場所。
靴の脱ぎ履きで汚れがたまりやすく、水や砂ぼこりが持ち込まれやすい環境でもあります。
そんな玄関まわりで、近年注目されているのがステンレス製の框(かまち)です。
見た目のシャープさだけでなく、実はとても実用的な素材なのです。
ステンレス框は、サビやキズに強く、長く使っても劣化しにくいのが特徴です。
また、表面が滑らかで汚れが付きにくいため、簡単に拭き掃除ができ、いつも清潔な印象を保てます。
さらに、近年では抗菌コーティングを施したタイプや、木目柄のプリントで金属感をやわらげたデザインも登場し、機能性と見た目の両立が進んでいます。
特にバリアフリー対応住宅では、耐荷重900kgモデルが選ばれるケースも増えています。
以下に、ステンレス框の特徴を整理しました。
| 項目 | 内容 |
| 耐久性 | 摩耗・衝撃に強く、毎日の使用に耐える |
| 清掃性 | 汚れがつきにくく、拭くだけでキレイになる |
| 衛生性 | 抗菌加工で清潔を保ちやすい |
| デザイン性 | 金属・木目・マットなど多彩な仕上げが可能 |
例えば、玄関ドアを開けた瞬間に目に入る框の美しさが、住まいの印象を大きく左右します。
汚れに強く、清掃がラクで、見た目も洗練されている。
そんなバランスの取れた素材として、ステンレス框は住まいの“入り口”にふさわしい選択肢といえるでしょう。
水まわりや洗面所で重宝される理由
洗面所や脱衣所は、水しぶきや湿気がたまりやすい場所です。
気をつけていても、床が濡れてしまうことや、カビが発生するリスクは避けられません。
そんな環境で頼りになるのが、ステンレス製の框(かまち)です。
見えにくい場所ですが、機能面ではとても重要な役割を担っています。
ステンレスは水を吸い込まない非吸水性の素材で、カビが生えにくく、お手入れも簡単です。
また、塩害に強いグレード(SUS444)や、防カビ加工がされたタイプも普及しています。
さらに、2025年の建築基準では浴室・洗面所での10cm以上の段差確保が推奨されており、框の設置がより重要になってきています。
床と設備の境界をしっかり納めることで、水が回り込まず、空間が清潔に保たれます。
| 項目 | 内容 |
| 耐湿性 | 湿気・水分・洗剤に強く、長持ちする |
| 清掃性 | 拭くだけで汚れが落ちやすく、手間が少ない |
| 防カビ性 | 表面にカビが発生しにくく、安心感がある |
たとえば、小さなお子さんがいる家庭や、介護を必要とする家族がいるご家庭では、洗面まわりの清潔さはとても大切です。
見た目は控えめでも、日々の掃除のしやすさや、ぬめりやサビを防ぐ効果を考えると、ステンレス框の安心感は大きいもの。
水まわりのリフォームを検討している方にとって、頼れる存在になるはずです。
店舗や公共空間での採用が増えている背景
人の出入りが多く、使い方もさまざまな店舗や公共空間では、床まわりの部材にも高い性能が求められます。
ステンレス框(かまち)は、その過酷な環境下でも耐えられる素材として注目され、導入事例が年々増えています。
たとえば飲食店や医療施設、駅構内など、清潔さや耐久性が必要な場面で多く採用されています。
特に2025年以降は、HACCP(食品衛生管理基準)対応や、蓄光塗料による夜間視認性、異常荷重を検知できるIoTモデルなど、框の高機能化が進んでいます。
駅のホームやバリアフリートイレでは、耐荷重1トンを超える仕様も採用されるなど、その実用性は高まるばかりです。
公共空間で使われるからこそ、見た目も重要で、ヘアライン仕上げや木目調プリントなど、空間になじむデザインも登場しています。
| 項目 | 内容 |
| 耐久性 | 高荷重・高頻度利用でも変形しにくい |
| 衛生性 | 抗菌仕様・清掃性が高く、清潔に保ちやすい |
| 安全性 | 蓄光塗料や段差対策で視認性・バリアフリー対応 |
| デザイン性 | ヘアライン・木目調などで空間になじみやすい |
ただし、店舗や公共施設向けの框は、基本的にオーダーメイド対応が多く、価格や納期にはゆとりが必要です。
また、使用目的に合わせて機能を追加する場合、別途加工費がかかるケースもあります。
それでも、「目立たずに、ずっと支えてくれる」ステンレス框は、多くの施設にとって信頼できる選択肢になっています。
ぴったり納めたいなら“オーダー”という選択肢を

玄関や洗面所のリフォームで「框(かまち)がうまく収まらない」と感じたことはありませんか。
既製品は便利ですが、実際の現場ではわずかな段差や斜めの納まりに対応しきれないこともあります。
そんなときこそ、“オーダー框”という選択肢が役立ちます。
オーダーなら、1mm単位でサイズ調整ができ、曲面や傾斜のある床にもぴったり合わせることが可能です。
滑り止め加工や角を丸める加工、仕上げのデザイン選びまで自由度が高く、使う人や空間に合わせた設計ができます。
施工時のズレや浮きが起きにくく、仕上がりも美しくまとまります。
また、注文から施工までの流れも、最近はずいぶんとスムーズになっています。
スマホのカメラで測った数値や、図面・写真をもとに事前相談ができる業者も増えており、納期も2週間前後が目安。
DIYが向いているケースとプロの技術が必要なケースを見極めながら、自分に合った方法を選べるのも今のオーダー框の魅力です。
「きちんと収まって、長く安心して使える」そんな框を探している方には、一度オーダーも検討してみてはいかがでしょうか?
サイズも形も「うちに合う」框を選べる安心感
「框が微妙に合わない」
「もう少し高さがあれば」
そんな細かな悩みに応えてくれるのが、オーダー対応のステンレス框です。
既製品では難しい曲面や段差も、1mm単位での調整や専用加工でぴったり納めることができます。
さらに、滑り止め付きや角を丸く加工したタイプなら、小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭でも安心です。
夜間の視認性を高める蓄光タイプの選択肢もあり、安全性にも配慮された設計が可能です。
デザイン面でも、ヘアラインやマットブラック、木目調プリントなど多彩な仕上げが選べます。
住まいや施設の雰囲気に合わせて、空間全体の統一感を持たせることができるのもオーダーならではの魅力です。
段差や納まりの調整に柔軟対応
リフォームや玄関まわりの改修では、「あとほんの少し幅が足りない」「この角度が合わない」といった小さな違和感が出てしまうことがあります。
既製品ではどうしても調整が難しい場面でも、オーダーなら細かい寸法や形状に合わせて、ぴったりと仕上げることができます。
たとえば段差のある玄関や、壁と床の取り合いが少し斜めになっているような場所。
そうした少しのクセやゆがみにも、オーダー製作なら対応できます。
見た目が自然に整うだけでなく、つまずきやすさも軽減されるなど、暮らしの中で感じる安心感にもつながります。
以下は、オーダーで調整できる主な項目をまとめたものです。
| 調整できる内容 | 対応例 | 特徴 |
| 高さや幅の調整 | 床の高さが左右で異なる玄関 | 1mm単位で合わせられる |
| 角度や形状の微調整 | 斜めになった出入口・ゆるやかな段差など | 空間に沿って自然に納まる |
| 美観の整え | 壁や床との境目をすっきりさせたい | 見た目も美しくまとまる |
たとえば、框の両端が少し壁にめり込むような設置場所でも、隙間を作らず、空間全体と一体感のある仕上がりにすることができます。
こうした“細部まで配慮したものづくり”は、オーダーだからこそ叶う安心感のひとつです。
「うちの形に合うものがない」と感じたときは、無理に既製品を探すよりも、住まいに合った一品をつくるという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
納まりが整うことで、空間の心地よさもぐっと高まります。
安全性を高める滑り止めや角丸加工
段差がある場所は、ちょっとした油断でつまずいたり、滑ってしまったりすることがあります。
とくに玄関や勝手口などの框(かまち)は、毎日必ず通る場所だからこそ、できるだけ安全にしておきたいものです。
そんなときに頼れるのが、オーダーで選べる安全仕様の框です。
たとえば滑り止め加工がされた框は、足元が不安定になりやすい雨の日や濡れた床でも、しっかりとグリップしてくれます。
また、框の角を丸く仕上げる「角丸加工」を取り入れれば、足がぶつかったときのケガのリスクも軽減できます。
最近では、光をためて暗がりでほのかに光る「蓄光コーティング」タイプも登場し、夜間の視認性を高めたい家庭に選ばれています。
以下に、オーダーだからこそ選べる安全加工の一例をまとめました。
| 加工の種類 | 機能 | 特徴的な利用シーン |
| 滑り止め加工 | 足元のグリップ力を高める | 雨の日・玄関・外階段など |
| 角丸加工 | ぶつかったときのケガを防止 | 小さなお子さんがいる家庭 |
| 蓄光コーティング | 夜間でも框の位置がわかりやすい | トイレ・洗面所・夜間通路 |
安全性を高める加工は、既製品ではなかなか選べないものも多く、オーダーだからこそ細やかに対応できます。
家族の安心を考えたとき、こうした小さな配慮が大きな違いにつながるかもしれません。
日々の暮らしの中で、思わぬ事故を防ぐために、框の安全性にも一度目を向けてみませんか。
空間に合わせた意匠で仕上がりが美しく
框(かまち)は、ただ段差を埋めるための部材ではありません。
実はその仕上がりひとつで、空間の印象を大きく左右する存在です。
だからこそ、オーダーによる意匠(=見た目や質感)の選択肢があると、空間にぴったりと調和した仕上がりが実現できます。
ステンレス框の仕上げには、用途や好みに合わせて多様なパターンが用意されています。
たとえば、すっきりと清潔感のある「ヘアライン仕上げ」、引き締まった印象の「マットブラック」、空間を広く見せたいときに効果的な「鏡面仕上げ」、そして温もりを加えたいときの「木目プリント」など。
それぞれに特徴があり、組み合わせ次第で住宅にも店舗にもなじみやすくなります。
以下に代表的な仕上げと特徴をまとめました。
| 仕上げタイプ | 特徴 | おすすめ空間例 |
| ヘアライン | 直線模様で清潔感がある | 医療施設・ホテルの玄関 |
| マットブラック | 重厚でモダンな印象 | 商業施設・オフィスエントランス |
| 鏡面 | 光を反射し空間を広く見せる | 狭小住宅・サロン |
| 木目プリント | 無機質感を和らげる自然な風合い | 和モダン住宅・カフェ |
「空間になじむ」ことは、見た目の美しさだけでなく、毎日を過ごす上での心地よさにもつながります。
框の仕上がりひとつで、住まいの印象や使い勝手が整う感覚を、ぜひ実感してみてください。
オーダーなら、あなたの理想に近い“見た目”と“納まり”がきっと見つかります。
注文から施工までの流れと相談のポイント
ステンレス框をオーダーしたいと思っても、「何から始めればいいのか分からない」という声は少なくありません。
特に初めてのリフォームや設計では、専門用語や工程の多さに戸惑うこともあるでしょう。
ここでは、安心して進めるための流れと相談時のポイントを整理しました。
近年では、採寸や設計の手間も少しずつ減ってきています。
レーザー測定アプリを使えば、誤差1mm以内の正確な寸法を図面化でき、AR(拡張現実)シミュレーションを通じて仕上がりのイメージも確認できます。
打ち合わせでは、以下のような項目をあらかじめ整理しておくと、スムーズに進められます。
| 相談時に伝えたいこと | 内容の一例 |
| 設置場所・段差 | 洗面所の床とホールの間に5cm段差 |
| 仕上げの希望 | 木目調・マットな質感 |
| 優先したい機能 | 滑り止め・角丸加工 |
また、海に近い地域では塩害対策としてSUS444という耐食性の高いステンレスを選ぶと安心です。
バリアフリー化で補助金申請を予定している場合は、「厚み1.5mm以上」「耐荷重300kg以上」などの条件を満たす必要があることも。
ひとつひとつ確認しながら進めることで、納得のいく框に仕上がります。
事前の準備がしっかりできていれば、オーダーもそれほど難しいものではありません。
気になることがあったらまずは相談してみると良いでしょう。
DIYとプロ施工、どちらがベスト?
框を取り付けたいと考えたとき、「自分でできるか」「プロに任せたほうがいいか」で悩む方も多いのではないでしょうか。
最近ではDIY向けの取付キットも増え、比較的手軽に施工できる環境が整いつつあります。
ただし、施工の精度や強度、安全性までを考慮すると、設置環境によって適した方法は変わってきます。
以下に、DIYとプロ施工の違いをまとめた比較表を紹介します。
| 項目 | DIY向け | プロ施工が安心なケース |
| 設置環境 | 直線・既存枠の交換 | 曲面・複雑な床形状・段差調整あり |
| 精度・誤差 | ±3mm程度 | ±0.5mm以内 |
| 必要な道具 | 両面テープや簡易工具 | 接着剤・溶接機などを使用 |
| コスト感 | 材料費 | 材料費+施工費 |
| その他 | 初心者向けDIYキットも普及 | 高荷重対応や安全性が重要な場所 |
たとえば、玄関框を既存の段差に合わせて交換するだけであれば、DIYでも対応可能です。
一方、バリアフリー対応や曲がりのあるスペースなど、ぴったり納めたい現場ではプロの施工技術が安心につながります。
また、プロ施工では接着剤や溶接など、強度を確保するための処理も確実に行われます。
どちらを選ぶかは、空間の条件や仕上がりへのこだわり、予算とのバランス次第です。
「これなら自分でできそう」と思えるケースもあれば、「ここは失敗したくない」と思う場面もあるはず。
迷ったら、一部だけプロに任せて、他はDIYで仕上げるという選択肢もあります。
アイアン家具のメンテナンスとサビ対策

框(かまち)は、床と床のつなぎ目や段差を整える、住まいの“縁”を支える建材です。
玄関や水まわり、部屋の出入り口など、目立たないけれど日々の動線に深く関わり、使いやすさや清潔感、空間の印象を大きく左右しています。
たとえば玄関で靴を脱ぐたびに感じる“段差の高さ”。
洗面所で水が飛び跳ねたあとの掃除のしやすさ。
そんな小さな気づきの積み重ねが、「もっと使いやすくしたい」「少しでも安全にしたい」といった暮らしへの願いにつながっているのではないでしょうか。
ステンレス框は、そうした日々の悩みやストレスに対して、静かに応えてくれる建材です。
水や汚れに強く、見た目もスッキリ。
家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる素材として、リフォームや新築問わず多くの空間で選ばれています。
「うちの框、なんだか浮いてきたかも」
「車椅子やベビーカーが出入りしづらい」
「せっかくリフォームするなら、納まりや見た目にもこだわりたい」
そんなふとした違和感や思いがあれば、今が見直すタイミングなのかもしれません。
框は小さなパーツですが、その先にある暮らし全体を、ぐっと快適に整えてくれます。
まずは「どこが気になっているか」「何が困っているか」を、少しだけ見つめ直してみませんか。
その気づきの先に、あなたの住まいにぴったり合った框の形がきっと見つかります。
金物のことなら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
一緒に、あなたの暮らしに寄り添う“ちょうどいい框”を見つけていけたらうれしいです。

カナエテ:ライター
かなと
カナト
学生時代から金物と家具の融合の魅力に取り憑かれ、空間にあった金物家具を提案し続けている。「世界でひとつ」を実現するアイデアを展開します。







